青エク

□さいかい
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「畜生、愛理渾身の一撃もスルーなのね!姉さん悲しい、泣きたいよ!!」

「はぁ…渾身の一撃言いましてもわっかりにくい、親父顔負けなギャグやったやないですか…」

「あのね、姉さんはピチピチなLadyだから!」

「レディーの発音やけに本場ですな」

「姉さん国際科の学校行ってるから」

「あの、ちょっと気になったんですけど、いつから愛理ちゃん俺の姉さんに?」

「今日だけど?」

「えらい急ですなぁ…」


愛理の言葉に志摩はそっと溜息を吐いた。
場所は京都。久々の里帰り散歩がてらに外を歩いていれば不意に見えた昔馴染みの顔。手をあげ軽い挨拶をと志摩が考えていたのも束の間、愛理の方から歩み寄ってきたかと思えば第一声は"サイかい?"

「いや志摩ですけど!?」

無論こう返したのだが愛理はその言葉を聞くと口をまるでεの形に尖らせて

「あーもう、アホだねぇ。今のは我らの再開とサイかいっていう問い掛けをかけたのよ?」

この言葉から先程の冒頭に戻るのだが、まったく。

「と、冗談は置いといて。良かったぁ、元気そうで。」


まったく、まったく、この屈託のない笑顔に見惚れちゃう己もまったくだ。志摩は密かにそんなことを思って苦笑した。




さいかい

(アホやなあ俺も)(そんなの今日知ったことじゃあないでしょ)(酷いわ)(私はね、キミより、坊より頭良いんだよ)(知りません)(知っとけや!)(あ、やっと方言でましたねぇ)(やっちまったぜ)

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夢主は東京の学校行ってる設定で。京都弁はかくしておきたい人なのです。

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