夢制作

□イヅルと私。
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出と私

「さすが朝長!ナイスシュートッ!!」

「いやいや、言うほどじゃないよ。」

…運動神経抜群。


「答えは……√33」

「正解!流石朝長だ。」

…頭も良く、常にトップクラスの成績。


「朝長〜こないだ借りてたCDだけどさ…」

「ん?まだ借りてていいよ。
もうちょい聞きたいだろ?」

「ありがと朝長!話がわかる奴だな!!」

…人当たりが良い。


「きゃっ!」

「っ!
大丈夫?今日は湿度高くて滑るから気をつけて?」

「たっ、助けてくれてありがとうございます!!」

「ははっ。いいよいいよ。
君に怪我がなくてよかった。」

…女の子に優しい。


「あの〜私、◯×プロダクションのものなんですけど、モデルに興味ありませんか?」

「あ、すいません。
遠慮します。」

…イケメンで、スタイルもいい。


私の幼馴染、朝長   出はぱっと見、完成された人間だ。
眉目秀麗をそのまま人間で体現したのが出だと言っても過言ではないだろう。



ただし、備考。

「やぁ。」

『わ、私今とっても忙しいかも!!』

「煎餅食いながら言うことじゃないよね?」

『ていうか。何かってに入って来てんの?!乙女の聖域に!!』

「はぁ?何言ってんの?
ただの汚い部屋だろ?」

『私の部屋に文句言わないでよ!性格悪っ!!』

「あ?」

『いっ!いひゃいいひゃい!つねるなぁぁぁあ!!』

「謝れば離す。」

『うぅ…!ごめんなひゃい。』

「ふん。」

『私は悪くないのに…!』

「何か言った?」

『な、なんでもないです!!
というか、何か用があって来たんじゃないの?!』

「はい。」

『ん?生徒会の予算案…?
コレが何?』

「やっといて。」

『いやいや!!あんた!!
人にこんなもの任せるな!!』

「オレはこっちの資料まとめるので忙しいから。」

『出がやった方が早いよ…!』

「当然だろ?
だけど今日中にやらなきゃいけないからさ。」

『徹夜しちゃえばいいのに。』

「みんなのアイドル出くんにクマができてたら、心配するだろ?」

『…はいはい。』


…幼馴染である私への態度が酷すぎる。
これは彼の唯一の欠点である。
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