夢制作

□廉造とあて。
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ここは明陀宗の僧正血統の一つである志摩家。

私は僧正血統の一つである名無しの家だったが、色々あって、今は私以外に名無しのの名を継ぐ者はいない。

まぁそんなこんなで志摩家に居候させてもらっている次第である。

イライラがおさまってきた頃、何故自分がエロ本を見つけたかの経緯を思いだした。

『いけない…準備しなくちゃ!』

私は朝から、祓魔塾に通う準備をしていたのだ。






急いで部屋に戻ろうとすると、見知った二つの人影が廊下を歩いていた。

『坊!子猫丸!』

手を振り、呼ぶと二人もこちらに気付いたようで、手を振りかえして名前の方へ来た。

「名前。もう準備は終わったんか?」

先に聞いてきたのは坊ー勝呂 竜士。
私の幼馴染の一人で、寺の跡取り息子。
人相がわるいし、トサk「何やと?」…性格は見た目によらず、いい奴である。

『それが、かくかくしかじかで…
まだ終わってないんよ。
子猫丸は?』

「僕も坊も昨日終わらしました。今日は名前さんと志摩さんの準備の手伝いにきたんですよ。」

人の良さそうな笑顔を浮かべる小坊主…
「名前さんなんか言いました?」
『いや、何も!』
が、私の幼馴染で三輪家の若当主、三輪  子猫丸。
猫が大好きで、私の幼馴染三人の中でも特に人が良い。

『そっかぁ。わざわざ来てくれてありがとね。
私はもう詰めるだけやから、志摩の方へ行ったって』

「分かりました。じゃぁ坊、行きましょか。」

「おぅ。
また後でな。名前。」

『うん。』
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