夢制作

□廉造とあて。
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第一話


『志摩ぁぁあぁ!』

「…朝からなんや…ブッ!」

志摩家の中庭に面した長い廊下を歩いていた廉造を後ろから蹴飛ばす。

「…名前…。
朝から何やねん…。
いくら幼馴染ゆうてもやってええ事と悪い事ってあるやろ…。」

廉造はこちらを振り返りつつ、背中を痛そうにさする。

そう。廉造は私の幼馴染の一人である。

『そないな事言える立場か?志摩。お前また自分のエロ本を私の部屋に隠しとったやろ!』

廉造の前に今朝出てきたエロ本を突き出す。

「しょうがないですやん。俺だって普通の思春期の青年ですよ?」

『違うわバカ志摩!エロ本の事を言うとんやない!…まぁそれもあるんやが…何で私の部屋に隠すんや?!女子の部屋やで?女子!!』

廉造はそれを聞くと目をパチパチさせて(それでも絵になるからイケメンって怖い。)それからキョロキョロ辺りを見回すと、

「はっはっはっ!ブフォッ!
名前はおもろい事言うなぁ〜!女子ってどこや?どこにおるんや?」

と笑い出した。

『私に決まっとるやろ!
わ・た・し!』

「名前は面白い冗談言うなぁ!
けどな、女の子って言うのはお前みたいにガサツじゃないし、胸もそんなにぺったんこじゃないんですよ。」

最後は諭すように言われて完全に私はきれてしまった。

『…貧乳でわるかったなバカ志摩ぁぁあぁ!』

名前は思い切り右ストレートを廉造に打った。

「フゴォッ!」

廉造はキレイに吹っ飛んで中庭の池に頭から着水。

そのまま名前は走り去る。

『信じらんない!エロバカ志摩!』
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