忘れられた伝説

□異
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あの事件から1年。
平穏な日々を送っていた瀞霊廷は
また、とある事件に巻き込まれることとなる。



八番隊の屋根の上で零番隊副隊長、千歳シロは伝令神器をカチカチと操作している。

「う〜む…」

「なにしてんのシロ?」

シロに話しかけるのは蒼書類を持っているので、仕事中の様だ。

「蒼!
あのね、クロと連絡取れなくて…」

「クロと?今、現世任務中だよね、あいつ。」

「うん。お土産に買ってきて欲しいものがあったんだけど…」

二人が雑談していると、ドタバタと走る音がする。

「「シロちゃーん!」」

「あぃ?」

名前を呼ばれた上に、ちゃん付け。
そんな知り合いいたっけ?と思いながらも振り替える。
走ってきたのは、二人の少年少女。
外見はそっくりで、見分ける方法と言えば髪の長さくらい。
二人は手を繋ぎながらバランスを崩すことなく走っている。
シロの元まで走ってきた二人は息を整え、噛みつくような勢いでシロに泣きつく。

「シロちゃんどうしよう〜!」

「どどどどどどどうしたの!?
おおおおおおおお落ち着いて!?」

「お前が落ち着け!てかこの子達誰?」

「あ、うん。この子達は…」

『これより緊急隊首会を開きます。
各隊の隊長及び、零番隊副隊長、九番隊副隊長、三席は一番隊に集合してください。』

「緊急隊首会?」

「あ〜〜…………この子達のことは後にして隊首会行こ?」

「うん。」

「「シロちゃーん!」」

「大丈夫だから、ね?」

「「うん…」」
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