忘れられた伝説
□伝説
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十分後
「っ…?」
引いていく痛みに目を開ける。
既にシロは居なかった。
ふと、シロに刺された箇所を見ると、注射器が転がっていた。
「注射、器?」
私は……刺されたんじゃ?
傷口に触れるともうほとんど痛みは感じなくなった。
「これっ…シロの作った傷薬?!」
どうして!?
なんで…なんで私を殺さないの!?
クロは…幸せになるべきだよ。
「っばか!ばかだよホントにあんたはっ!!」
いつまでも私なんかを…!
ゴォォオォォオ!!
「たい、ちょう?」
突然隊長の霊圧を感じる。
さっきまで恋次と戦っていたのは分かる。
でも…さっきとは明らかに違う殺気の量。
「行かなきゃ…早く…」
隊長を、守らなきゃ。