忘れられた伝説

□者
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〜九番隊執務室〜

「で、朽木隊長と恋次がルキアを捕らえに現世行っちゃって暇だからここに来たってか?」

「そーいうことー」

「残業中なんだけどなぁ、こっちは」

今私は霊術院で同期だった、友達の蒼といまーす。

蒼は九番隊三席で、頭はいいんだけど適当人間
よく言ってもめっちゃめんどくさがり屋(あれ?よく言ってなくね?)

「ふーん、じゃあ書類手伝え」

いきなり命令!?
こっちは客人だよね?ねぇ?

「やだ」

「チッまぁいいや」

舌打ちされたし、受け流されたし。

で、でもポジティブに考えよう!
蒼はもっとひどいときには無視してくるから、今日はマシ

「なぁクロ」

「なに?」

さっきから何食わぬ顔で書類してんなー、オイ。

「お前さぁ、暇つぶしに来たって言ったけど嘘だろ」

蒼が言った同じ時にお茶飲んでたから

「〜〜〜ッゲホッゲホッ・・・・・・・・・ゲホッ」

見事にむせた。

「あっやっぱり」

「いきなり何言い出すんだよー!むせちゃったじゃん!あと暇なの!!」

むせたのは紛れもなく蒼のせいだ。

そして私も書類やんなきゃいけない人なんだけど、一人の執務室が暇&さみしすぎるから来たんだよ。

「嘘だってそれ」

ふと書類をやる手を止めて、私の方を見てきた。
あっやばい。無表情の蒼怖い。いつもみたいに笑ってください、お願いします。

「どうせルキアが処刑されんのを黙って見過ごすか、護廷十三隊を敵に回してでもルキアを助けるかってことで迷っている」

「え?」

なっ何をいきなり?

「どちらかをやり遂げれば、もう片方を失う。しかしクロはどちらとも失いたくない」

「・・・・・・・・・」

「気晴らしか、それともウチに選んでほしいのか、まぁそこまでは知らんけどね。たぶんこんな感じでしょ?」

時々蒼はこんな風に人の心を読み取る。
つまり洞察力に優れた死神。

あーあ、お見通しか・・・。

「蒼ー、」

「ん?」

「もしもだよ?蒼の大切な人が処刑されるとなったら、蒼はどうする?」






この質問の意味、それは・・・













誰かに選んでほしい。













一人では重すぎる決断だもん。















結局人に頼ってしまう。













やっぱ私って弱いのかな?















シロ・・・・・・・・。
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