中編てきなもの
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〜深夜〜
標的確認。
「きょーうも恋次がへんだった〜変眉ば〜かっ!」
謎の歌を歌っている模様。
標的、百瀬クロの周りには誰一人いない。
ちなみに私はある程度離れた距離から標的を見ている。
さらに霊圧も抑えているため見つかる可能性は限りなく低い。
「貫け[罪ト罰]」
小声で始解をし、弓を構える。
もちろん矢先は百瀬クロ。
そういえばこの斬魄刀も使い慣れてしまった。
これを使うのは自分よりも強い相手の場合のみ。
遠距離から狙えば確実に任務遂行できる。
万が一はずして見つかったとしても逃げることも可能だ。
「♪〜♪〜あっしたも一日元気な日〜」
お気楽なことにスキップまでしている。
私は弓を引き、狙う。
確実に、任務を遂行するために。
ギイィィィ・・・
今か。
『待った!』
!
ヒュン
ザシュ
「!いった・・・!!」
標的には矢が刺さった。
しかし急所ではない。
これでは死ぬことはない。
しまった。
もう一発撃とうかと思ったが、先ほどの弓に自分の霊圧を込めて撃ったことを思い出す。
百瀬クロは自分の霊圧を知る者。
ばれているかもしれない。
急遽変更だ。