中編てきなもの

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あぁ、来ちゃったか。

ここは自分の部屋。

そしてポストに入っていたのは黒い封筒の手紙。

真っ黒くて趣味悪いなー。

いつも思う。

それでも封筒の中身を確認する。

岸村セイナ

「セイナじゃないのにねぇ。本当は」

任務内容
王族特務、通称零番隊が我々暗部を追っている模様
これは我々の行動の妨げと判断
よって零番隊隊長百瀬クロを暗殺するようここに命じる"

「・・・これは、」

どうする?
こんな任務やるわけない。
やりたくもない。

この紙を破り捨てようとした。

でも、でも、

「何でできないんだよォ・・・」

出来ない理由は分かっていた。

自分が岸村セイナだから。

「・・・フフッ・・・・」

それを認めた瞬間、ウチの中の何かが切れた。

「そうだよなぁ!黒鳥蒼なんてホントはいないんだ!!それなのに何で生きてるんだろうなぁ!?本当はさぁ!!本当はァ!・・・」

自分の両目から生ぬるいモノが流れ、視界が歪む。
呼吸も過呼吸気味だ。

「・・・岸村セイナなんだ・・・」
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