中編てきなもの

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えっと?
呼ばれたのはこの居酒屋だっけか?

・・・とりあえず入ってみよう。

「あ〜キスイちゃ〜ん!こっちこっち〜」

いた

京楽がこっちに向かって手をひらひらと振っている。
てかすでに出来上がってる状態ってどうゆう事だよ?

「京楽、そろってから飲み始めるのが普通だろ?」

京楽と浮竹が座っているところへある程度近づいてから言った。

「だって遅いんだも〜ん」

おっさんが「だもん」とか言っても全くかわいくねぇよ。
心の中でそうツッコんだ。

「浮竹も一緒にいたんだったらこいつをなだめとけよ」

「俺も言ったんだが・・・」

苦笑いで返された
つまり無理だったという事か。

ホントにこの二人は変わらない。
とか言ってるアタシも変わってないんだろうけど。

「あれ?キスイちゃん、一緒に来なかったの?」

「誰と?」

「も〜とぼけちゃって〜」

あぁ、あいつか。

「よくあいつを呼べたな」

「それがすぐに良いといってくれたんだ」

ふーん。
あいつは四十六室だしそれなりに地位も高い。
忙しいだろうが、この二人の誘いは断らないだろう。

ガラッ

「あっ噂をすれば何とやらだよ」

居酒屋に入ってきたのは、190pほどの長身で四十六室の羽織を着た灰色の髪の男。

いつ見てもありゃあ目立つ

「お〜い、」

京楽がアタシが来た時のように手を振る。

それに気づいてあいつらしい満面の笑顔を見せて、こっちに近づいてきた。

「いやー、久しぶりー」

笑顔で、しかもどこか抜けたような声でそいつが言う。

それに答えるようにアタシも

「久しぶり、カイヤ」
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