中編てきなもの
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〜九番隊〜
今は九番隊の屋根の上で檜佐木さんと日向ぼっこをして、日々の疲れを癒しているところ。
決して現実逃避じゃないよ。
執務室の書類が増えてたとかそんな怪奇現象起こってないよ。
それでどうでもよくなったとかそういう訳じゃないよ。
だから決して現実逃避じゃないよ。
「檜佐木さん、」
「あ?」
「何で書類が一日の内にして増えてたんでしょうか?」
「さぁーな」
「サンタでしょうか?」
「どんな迷惑なサンタだ!しかも冬じゃねぇし、今夏だし!」
「じゃあ・・・ブラックサンタ?」
「もはや誰だよ!?」
「説明しよう。ブラックサンタとは夏に現れ、みんなが嫌がるような物を夜にこっそり置いて去っていく不法侵入者のこt」
「えっマジでいんの!?しかも不法侵入者とか言っただろお前!それならサンタ全員不法侵入者じゃねぇか」
いや、だってサンタなんて不法侵入者以外の何物でもないじゃないか。
※夢がない人になってはいけません。
「所詮そんなもんですよ」
「変なところで冷めんな」
「にしてもー、ホントに誰がやったんでしょうね」
「そりゃ十番隊じゃね?」
「え?」
どういうことだ?
確かにあそこには乱菊さんというサボりマスターがいるが・・・。
「乱菊さんが書類やらないせいで溜まった書類を日番谷隊長がこっそりこっちに回してんだよ」
「・・・」
「・・・どした?蒼」
「ちょっくらひばんや絞めに行ってきます」
「待て」
「でもぉ」
「気持ちは分かるがやめろ。あと増えた書類の中には十一番隊のもあんだぞ」
なるほど。
十一番隊はデスクワークというものを弓親以外やらない。
もはややらないの領域を超えてやり方を知らないのではないかと思うほど。
いや、まぁウチも元十一番隊ですけど。
「お前に更木隊長に喧嘩売りに行く勇気あんのか?」
「ないっす」
「うん、それがいい。そうしろ」
「・・・あっ分かりましたよ檜佐木さん」
「何が?」
「全ての元凶であるじじいを潰せばいいんですね」
「どこが分かったんだよそれの!?一番ダメな提案してんじゃねぇ」
「チッ」
「舌打ちすんな」