中編てきなもの

□プレゼント
2ページ/6ページ


カチャッ

「・・・・・・・・・蒼、俺どうなった?」

聞き慣れない高い声。

「・・・・・・・・・小っちゃくなりましたね

そう。
さっきまで檜佐木さんが座っていたところに今いるのは現世で言う低学年の男の子。

変化を一部始終見ていたウチは分かる。

これが檜佐木さんだということを

ただ69の刺青も三本傷もなくなっていてテープは剥がれ落ちて、チョーカーも腕輪も下にずり落ちてる。

つまりパッと見誰だかわかんない。

「というか檜佐木さん、その腕輪さっき『カチャ』とか言いませんでした?」

「・・・ヤバいぞ・・・」

「え?」

瞬間腕輪を宙へと投げた。

伏せろ!

「えぇ!?」

前から何者かが覆いかぶさり、倒される。

ドーンッ!!

副官室で爆発事故が発生しました。

「あっぶねー・・・大丈夫か?」

上に乗っていた檜佐木さんが起き上がりながら聞いてきた。

「大丈ぶっ・・アハハハハ」

「人の顔を見て笑うな!」

いやいやいや、無理

檜佐木さんが助けてくれたと思ってみたら子供が・・・。

面白すぎるだろ。

「ったく・・・」

ウチもとりあえず起き上がって周りを見てみる。

「意外にもこれといった損傷はありませんでしたね」

「書類は散らかったがな」

そう言いながら書類を拾っていく檜佐木さん。
かわいいよ、この光景

本当に目の前にいるのは自分の上司だろうか?

書類を拾い終えた後、

「このあとどうするんです?」

「とりあえず十二番隊行こうぜ」

「そうっすね」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ