中編てきなモノ

□昇進編
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〜十三番隊〜

「蒼ー!!」

「ん?」

廊下を歩いていたら後ろから呼ばれた。
これはルキアの声だな。

「どったの?」

足を止めて振り返ると、いかにも走ってきました感たっぷりのルキアがいた。

「あの、・・・蒼、」

息が荒いのを無理やりこらえようとして、一回深呼吸した後、

「私はいつでも蒼の味方だからなっ」

そう言ってまた来た道を引き返していった。

えーっと・・・。

まいったなぁ。

ルキアにまで心配かけるほどになってんのか。

ウチは今現在進行形で皆さんに嫌われている。
八番隊のころからなんだけどね。

それは院生で問題児扱いされていたのに死神になって急に頑張ったのが原因。

五回生の時に1組から2組に落ちて、六回生の時に奇跡的に1組に上がった。
まぁそんな経歴があったりなんか色々あって・・・。
完全になめられていたわけよ

でも死神になって八番隊に入って平隊士を2年ほどこなしたら、十三番隊十席に昇進。

それだけでも妬みを買う原因にもなるけど、もう一つある。

何故か上司と仲がよくなる

檜佐木さんとか。
京楽隊長とか。
七緒さんとか。
浮竹隊長とか。
海燕さんとか。
――さんとか。

それ以外にもいるけど、とにかくこんな感じでね。

でさ、ウチが媚売ってるように見えるんだと。
実際はあっちから話しかけてくるだけなんですけど。

とにかくこれも原因だ。

んー・・・。

どうしよっかなー。

このままだと檜佐木さんとかにまで知れ渡りそうだわー。
それだけは避けたい。

なんかこの状況を打破する方法あっかなー?

・・・・・・・。

元はと言えば、なめられているのが悪いんでしょ?

なら・・・・
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