中編てきなモノ
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「瀞霊廷の七不思議ってあんのか?」
一護がいきなりキャラでもないことを言いだした。
「あー、聞いたことはあるよ」
「どうしたの一護?」
彼女のシロも動揺してるってどんだけキャラじゃないこと聞いてんだ一護。
「いや、そんなに驚くことでもねぇだろ。今通りかかった人がそんな話してたから興味持ってな」
「盗み聞きは良くないぞ、一護」
「「「「蒼には言われたくないよ」」」」
いきなり何を言いだすかと思えば・・・。
「で、どんなのがあんだ?」
「んー・・・大抵根拠がなさそうなものばっかりだな」
蒼、少しは夢を持て。
「そういえば、暗部って七不思議の一つじゃない?」
瑠璃が思い出したように言った。
あー、そんなのもあったね。
「暗部?」
「うん。確か・・・なんだっけ?」
えー!?
瑠璃!?
「暗部ってのは瀞霊廷の唯一の自立組織で、暗部が罪人だと判断した死神、または魂魄を殺す―つまり暗殺する、だったけかな」
「自立組織?護廷十三隊とかも自立組織じゃないのか?」
「護廷十三隊とか四十六室とかは一番上に霊王がいるだろ。暗部は任務とあらば霊王にもたてつくんだと」
蒼って興味なさげなのに詳しいんだ。
「よく知ってるね」
「前に瀞霊廷通信で取り上げたからな」
あっそれか。
「それにしてもさぁもしも暗部が本当にあったら零番隊として暗部を失くさないといけなくなるよね」
「うん」
「シロにしてはまともなこと言ったな」
「一護ぉ!バカにしないでよ!!」
「えっ何で?」
一番洞察力が鋭い蒼が聞いてきた。
めずらしっ!
「だって零番隊は霊王に刃向かう者を始末するのが仕事なんだよ」
「・・・なるほど」
そっか。
蒼は前まで零番隊とかには関係なく過ごしてたもんね。
そりゃ聞くよね。