中編てきなモノ
□2
1ページ/13ページ
〜食堂〜
ヒュンヒュンヒュン・・・・
「蒼、」
ヒュンヒュンヒュン・・・・
「んー?」
ヒュンヒュンヒュン・・・・
「うるさいんだけど」
ヒュンヒュンヒュン・・・・
「何が?」
ヒュンhy
「それだよ!!そのヒュンヒュンヒュンヒュン!!」
ったく・・・。
クロの方がうるさくね?
ウチはただいつも左腕に付けてる銀色の腕輪をはずして指で回してただけじゃん。
まぁ何でそんなことしてたかというと、暇つぶし。
注文したAランチができるのを待ってるのよ。
別に今ここにいるシロ、クロ、瑠璃、一護と話しててもいいんだけどね・・・。
あっちなみに檜佐木さんは副官室にこもってるぜ★
朽木隊長はほとんど食堂に来ない。
「それにしてもあおたんってその腕輪ずっとつけてるよねー」
シロが変なあだ名で呼びながら聞いてきた。
「んだね。というかその呼び方・・・」
「いーじゃんいーじゃん可愛いよ?」
あぁ、さいでっか。
「何でいつも付けてるの?」
「大切なものだから?」
「疑問形で返した・・・」
近くからの一護のツッコミには無視でいこう。
「誰かからのプレゼントとか?」
「ごめーとー」
「もしかして檜佐木さんから?」
てか何でシロはこの話にめっちゃ食いついてくるの?
「違うって。しかもウチがまだ八番隊の時にもらったヤツだから」
「もしかして蒼の初恋の相手・・・」
「おっできたらしいから行ってくんねー」
話の途中でウチが持っているカードの番号と同じ番号が呼ばれた。
シロには悪いけど空腹には負けるんだ。
「ねーねー、クロと瑠璃は知ってる?」
「ウチは蒼が八番隊の頃すら知らないから」
「私も・・・知らない、かな」
「というかシロめちゃめちゃ食いついてるね」
瑠璃が少しあきれたように言う。
私もちょっと思ってたけど。
「えー?だってもしかしたら蒼の初恋の話とか聞けるチャンスかもしれないんだよー」
「多分それは無理だと思う」
「うん。無理だよ」
「何で?」
「蒼って・・・ねぇ?」
「恋愛とかに疎いからさぁ・・・・」
「「初恋を認識できてないと思うんだ」」
「う〜・・・つまんない・・・」
シロ、今度蒼になんかおごってもらいな。
「おい。何で勝手にそんなこと決めてんだよ」
あちゃー。
タイミング悪いね。
蒼が戻ってきた。
しかもちゃっかり心読まれてるし。
「ナンデモナイヨ」
「・・・・」
「・・・・」
えっ無視?
泣くよ?
泣いちゃうよ?
ねぇ蒼ちゃん?
何事もなかったかのように食べてないでさ?
ツッコむとかしないの?