中編てきなモノ

□幼少編
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〜六番隊執務室〜

「たいちょー、明日っから流魂街行くんでその準備のため帰っていいっすか?」

「だめだ」

えー・・・もうやなんだよ・・・。
書類が

「任務を理由に帰ろうとすんなよ」

黙れ変眉。

だって理由がこれしかないし。

あー・・・。
あー!!

そういえば明日からの流魂街の任務誰が行くんだっけ?
確か、私と変眉と檜佐木副隊長・・・だっけ。

蒼行かないんだー。
もう檜佐木副隊長と一心同体みたいに考えてるから行くと思ってたよ。

ガチャッ

「九番隊から書類届けに来ましたー」

噂したからかな?

「どうぞ」

「ごくろう」

朽木隊長の机の上に檜佐木副隊長が持っていた書類を置く。

で、チェックを受けている間

「勝手にお茶入れていいの?」

「うん、ってもう入れてんじゃん」

蒼はいつも通り自由人でした。

「先輩、明日からの任務なんですが」

「あぁ、どうした?」

変眉が檜佐木副隊長に任務のことに聞こうとした時に、

「えっ檜佐木さん明日から任務なんすか?」

お茶を飲みながらさほど驚きもせず蒼が尋ねる。

「言ってなかったな。俺と阿散井と百瀬は明日から流魂街で任務だ。蒼、さびしいのか?」

「いいえ、全く」

「さびしいんだな!」

「違いますって抱きつかないでくださいよ!」

檜佐木副隊長・・・ドンマイ。
蒼はさびしいとかそういう感情を持ち合わせていません(断言)

「おいクロ、何断言してんだよ。あとウチちゃんと持ち合わせてるからな」

勝手に心読むなっ!
心臓に悪いんだよっ!

「で、何の任務に?」

檜佐木副隊長を離してから聞いてきた。

「調査任務だよ」

「何の?」

「なんか最近また『流魂街の悪魔』が現れて魂魄を大量殺害してるって情報が来て、その真偽を調べるの・・・蒼?」

滅多に霊圧が動かない蒼の霊圧が揺れた。
しかも目も見開いてるし。

「その、任務の詳細を教えてくんね?」

私はとりあえず任務の内容が書かれている書類を渡した。

「・・・・・あー、やっぱり」

読み終わるといつもの蒼に戻ってた。

「ここウチの故郷だ」

「えー、そうなの!?」

「流魂街の悪魔って聞いて。まさかとは思ったが・・・」

「蒼が子供の時にもその『流魂街の悪魔』はいたのか?」

「まぁね。でもそれは90年前だし、しかもその流魂街の悪魔はもう死んだって話だしね」

てことは、2人目?

蒼はもしかして1人目の流魂街の悪魔に誰かを殺されてるのかもしれない。
だからあんな風に動揺したんじゃないかな。

辛いこと思い出させたんだね、ごめん。
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