中編てきなモノ
□バレンタイン
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「蒼、起きなさい!」
「・・・・・」
「チッ。蒼てめぇいつまで寝てるつもりだ!!早く起きろ!!」
「はいすいません母さん!!」
「おはよう」
あー、朝っぱらから冷や汗だくだく。
いまでも母さんの豹変ぶりは慣れない。
だって怖いんだもん!
母さんに起こされる時だけは低血圧とか関係なくすっきり起きるよ。
「・・・・ん?」
目覚まし時計を見る。
「んん?」
時計の針は8時20分を指していた。
「んんん?」
ウチの学校の朝礼は8時20分。
「あーーーーーーーーーーーーーー!!」
遅刻。
「母さん何でもっと早くに起こしてくれなかったんだよ!!」
「えー?だって面白そうだったから」
「面白いでウチの出欠日数をどうするつもりだー!?」
ていうかそういうのを笑顔で言うなよ、母さん。
「何で?」
「読心術使わないで!」
すっごいテンパり具合だよ今の自分!!
もうしゃーない!!
こうなったら全力で準備だ!!