中編てきなモノ
□A
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斬られた痛みをこらえ、グールを遠ざけるため斬魄刀を振るう。
「あららー。ここでナイトさんの登場かー」
グールは避けると同時に俺と距離を置いた。
痛い。
ただ少しだけではあるが避ける暇があったので傷は浅かった。
これが唯一の救いだな。
「ぐっ・・・うぅ・・あぁっ!!」
蒼が突然頭を抱えうめき声を上げ始めた。
「どうした!?」
もはや立っているのもままならないのか、膝を着き下を向きながら苦しむ。
「や、めろ・・・・・くる・・な・・・・・」
「チャーンス」
グールが蒼に近づく。
ヤバい!
俺は瞬歩で蒼の元に行こうとしたが、
「うっ!?」
さっきユフィから受けた傷が痛み、成す術もなく地面に倒れる。
その間にグールは蒼に向けて、ハルバードを振り上げた。
くそっ!!
「蒼っ!!」
ガンッ