中編てきなモノ

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〜九番隊副官室〜

ウチ等がこの世界に来て4か月が経ったある日のことである。
副官室に呼ばれた。

また書類ミスとか犯しちゃったかなー?
それとも新たな問題発覚とか?

「で、檜佐木さん。用件と言いますと?」

「実はお前に現世任務が来たんだ」

現世ってあのー・・・もう一つの世界か。

つーか世界っていっぱいあるんだね!
トリップして初めて知ったことだよ!

まだ見ぬ世界があるって面白いぞ!
だからといって
『新たな世界へ、冒険だ!』
とはいかないけど。

結構今人生楽しいよ。
充実してるし。

「質問」

「何だ?」

「現世行って何するんですか?」

「虚を討伐する」

ホロウと言いますと・・・・。
こないだ本で見た化け物ですか。

・・・・生々しい。
しかもその化け物を討伐する、だと?

「どうやって?」

「斬魄刀で」

斬れってか。
斬魄刀で斬れってか。

確かにこの黒鳥蒼、4か月間書類しかしてない訳ではありません。
ちゃんと鍛錬もしているんです。

てか日頃の書類によるストレスが鍛錬することにより解消するんですなー。
だから鍛錬が進む進む!
でなんか少しずつではあるが強くなってるっぽい。
感覚的にね。

あと精神世界に行って修行もできることを知り、ちょくちょく行って戦ってる。
まぁ精神世界から戻るとすんげー疲れと眠気に襲われるけど。
それはしょうがない。

「その任務他に誰が行くんですか?」

「俺」

あっ檜佐木さんか。

「と朽木隊長と百瀬。黒崎と千歳とは現世行ってから合流だ」

結局異世界から来た人&その上司のメンバーじゃん。

なんですか?
ウチ等異世界から来た人の4か月後の成果でも見ようって感じですか?
えぇ?
そういうのどうなのよ?
(何で先にバラすかなー。by管理人)

「何でいきなりめんどくさそうな顔になるんだよ」

「顔には出してません」

「いや、思いっきり『めんどくせー』って顔に書いてあるぞ」

「マージでーすかー」

「マージでーすよー」

あっ乗ってくれた。
結構うれしい。

「だって・・・何か狙いというかなんというか、陰謀というかなんというか、大人の事情というかなんというかがもろ見えなんですもん」

「は?・・・お前分かってねーなー」

「何をですか?」

「任務なんて全部大人の事情だ」

うわっざっぱり言った、この人。

「・・・・はい」

「で、自信は?」

「ないです」

「きっぱり言うんだな」

「ないもんはないです」

「鍛錬とかよくしてるじゃん」

「鍛錬と実践は違います」

「お前いきなりどうした?」

カッコつけてみたかった。

とは言えないので、

「それっぽいことを言ってみました」

「任務を拒否する口実でいっぱいか、お前の頭は」

「否定はできませんね」

「超心配」

「大丈夫です。ウチの方が自分の安否に心配」

「その状態でよく大丈夫って言えるな」

ま、油断はしないように頑張りますって。
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