中編てきなモノ
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〜九番隊副官室前〜
蒼を今シロと二人で探しているんだが・・・。
蒼がいない。
さっき執務室に行ったけどいなかったし。
つーか執務室にいる人達がみんなイライラしてるし。
蒼の居場所を聞こうにも聞けなかったし。
だからとりあえず檜佐木副隊長に聞いてみようと思う。
トントン
「・・・・どーぞ」
いつも以上に低い檜佐木副隊長の声が聞こえてきた。
ドアを開けるのが結構怖くなった☆
バンッ
「ひっさぎさーん♪元気ー?」
お前は怖いものなしか、シロ!?
そんなハイテンションで今の九番隊の人に聞くなんて・・・。
ある意味自爆だよ。
「んな訳ねぇだろ」
檜佐木副隊長の対応が大人っ!
でも悪く言えばいつにもまして冷静!
クール!
クールすぎる!
「あそーだ。檜佐木さん、今度から檜佐木さんのこと『修』って呼んでいーかな?」
シロが本来の目的忘れてるよー。
「何とでも呼べ」
いいのか、檜佐木副隊長!?
「蒼どこにいるか知ってるー?」
ちゃんと用件覚えてた。
「あー・・・・蒼のヤロー・・・仮眠っつっといて30分経ってんじゃねーかよ・・・」
檜佐木副隊長がなんかブツブツ言ってる。
「ちょっと蒼起こしてくるから、ここで待ってろ」
「「はーい」」
いってらっしゃーい。
・・・・・あれ?
蒼を起こしに行くだって!?
檜佐木副隊長勇者だわー・・・。
まぁ信じて待つか。
「やったー!修って呼んでいいんだって」
「うん、良かっt」
ガンッ!!
えっ何事!?
「おい蒼起きろ!!」
「いった〜!!檜佐木さんフライパンで起こすのはないよ!!」
「うるせぇ!!早く仕事に戻れ!!」
「つーかフライパンって・・・ちょ檜佐木さーん!?」
仮眠室の会話がここまで聞こえてきてるんだけど・・・。
百瀬クロが今日知ったこと
九番隊の仮眠室にはフライパンが置いてある
そしてフライパンで人を起こす
(主に使用する人:檜佐木さん,起こされる人:蒼)
「ほら、連れてきたぞ」
ドアの方には檜佐木副隊長と半涙目の蒼が立っていた。
あっやっぱフライパンは痛かったんだね。
ご愁傷様。
「何?用って」
「ねぇ蒼〜、甘いものない?」
「は?」
超あきれられてる。
「だからさ〜お菓子お菓子〜♪」
「ねぇよ」
玉砕です。
ちょっと来るタイミングを間違えたか・・・。