招き猫(管理人)の小説

□DARK DELIVER第2章
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Q.「まずはここは一体何処なのか。」
A.ここは、日本の中心。東京。そして、日本で最も安全な場所と言えよう。警視庁。

「け、警視庁!・・・・・」
優羽が驚きの声を上げた。無理も無い。ここに来たときは夜でしかも真夜中。当然警視庁の電気は消えており疲れもあったので分かるはずが無い。

Q.「次、自分たちは一体何者なのか?」
A.俺たちは「国際連盟所属対凶悪国際犯罪対策機関 通称『DARK DELIVER』。」正確に言うと元だけどね。

「・・・・・・・・・・・・・」
誰も反応はしなかった。というか反応など出来るわけが無い。聞いた事の無い単語がずらりと並んだだけで聞き取れなかった。
「簡単に言うと裏世界の仕事なわけさ。」平然と裕也が言う。
DARK DELIVERは今から4年前に設立された。裏世界でこの機関の名前は知らないと言われるほど裏世界では有名。先進国、発展途上国関係なく有能な人を集め、凶悪犯罪の阻止、凶悪犯罪者の処分を行っている。何よりも特別なのは処分を執行する人物が全員20歳未満である事。この機関に入るためには純粋な戦闘能力も当然必要ながら、知識も必要となってくる。そのレベルはNASAに入る以上の知識、知能が必要となってくる。また『DARK DELIVER』の意味だが直訳すると『闇の配達人』となる。一度DARK DELIVERから処分命令が出された罪人にはその先『死』という闇しか残されていないため、この名が付いた。他には『世界公認の殺人者』とも言われる。
執行人は国際連盟の上部から命令を受け、アジトがあればそこに黒い手紙を送る。このことも『闇の配達人』という名の由来になっている。そしてもう一つの由来としては、格好が全て黒いという事。黒いコート、黒いスーツ、黒いネクタイに、黒いYシャツ・・・
「分かった?」
1人でペラペラと喋る裕也に目が点になっていた志鶴がなんとか「うん・・・」と反応した。
「つまり、裕也たちはその『DARK DELIVER』にいたってことでしょ。」
「そういう事。」
にっこりと微笑む裕也に志鶴は安心をした。
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