09/03の日記

08:32
小話 ―ぬくもりと冷たさ―
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―ぬくもりと冷たさ ―
快コ after傷ついた君に 

「結局、食べれたのはお粥だけかー」
野菜スープ、果物、いろいろ用意したけれど結局手付かずになってしまった。
切った口内が腫れきって巧く咀嚼が出来ないのだ。

「だからゼリーの栄養食品で良いっつったのによ」

「そればっかって訳にもいかねーだろ、栄養とらなきゃ」

「へいへい」
生返事しながらスプーンを置いたコナンは、剥がれかけのぬるい保冷シートを頬から外した。

「もうだめになっちゃった?あー、まだ腫れてるね」
快斗の手が、鈍く痛む箇所に触れる。

やんわり包む手の心地良さにコナンは猫のように目を細める。かわいいな、と内心で快斗は思う。この子供は、いつでもかわいくて困る。

「どうしたの?」

「……手、気持ちいい」

「ん?洗い物してきたからな」
冷たいだろ?と続けるとコナンは、ふっ笑って続ける。

「ちげーよ。オメーの手だから気持ちいいんだよ。」

「……そら、どうも」
珍しく素直な彼の様子に快斗は瞠目し、思わず照れた。

手のひらに頬を預けたままコナンは快斗を短く呼ぶ。「なぁ、快斗」

「ん?」

「ありがとな」

「ん」


触れるコナンの頬よりも、心が暖かくなって快斗は優しく微笑んだ。


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快斗の冷えた手をピタっと。

以下拍手御礼とお礼

8月31日の【冷えピタ】の貴方。

貴方の優しさを頂き、徐々に患部も良くなっております。
ありがとうございます!
快斗に込められた全てを余すとこなく読み拾って頂いて、私も、うちの快斗も幸せです。

ただの親知らずなのにこんなにネタひっぱってすいません。出来ればもう少し。
拙い文章サイトですが、良ければまたお越しください。
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今回の小話のみ、【冷えピタ】の貴方と、パチパチ頂いた皆様にお礼としてささげます。

フリーですが、何か掲載等いただける場合は下記のクレジットの記載をお願いします。

桐西 @dearest-ディアレスト-



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