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□ラブソング
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―ラブソング―

朝からご機嫌な新一が、珈琲を入れながら鼻歌を歌っている。本人は気付いているのかいないのか、朝刊に目を通している間も、歯を磨いている間も、ずっとメロディーは続いている。

可愛い新一。
その曲が、昨日二人で見た映画のエンディング曲というのは、割りと早い時点で気が付いていた。

上質な人間模様を描いたその映画は、ラストをラブソングで彩った。
幸せな余韻を、新一と共有できる幸福。

こちらの視線に気が付いた新一が、照れくさそうに笑った。
「オメーの鼻歌がうつっちまったな」

「―え、オレ歌ってた?」
「なんだ自覚無しかよ。朝起きてから、朝食用意してる間もさ」

――うわぁ、ちょっとこれは恥ずかしいかも。

柄にもなく、かぁと顔が熱くなった。

「外では、歌うなよ」
俺様な新一のまなざしが、可愛い奴だな、と言っているようで………脱力したオレは、
「……わかったよ」と、熱い頬を持て余して、ひとつ呟いた。





どっちもどっち。歌う工藤さんは可愛い。無意識にハモってたら可愛い。
難破船のover driveを使いたかったんですがハマりませんでした。残念


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