08/31の日記
10:01
小話 ―傷ついた君に― 快コ
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―傷ついた君に―
快コ
小さな傷には消毒液を塗ってひとまずの治療は終わりにする。
快斗はオレの顔をみて、ため息を吐いた。
「ヒデー顔」
「うっせーな」
犯人と格闘中に殴られたのだった。子供を殴るなんてと、高木刑事は憤っていたが、確かに推理で調子にのっていたかも知れない。
その点は、反省しているのだが……
快斗の様子を伺っていると、顔の傷に響かないように優しく髪を撫でられた。
「オメーに無理すんな、ってのが無理だからしょうがねーけど、頼むからさ、ちゃんとオレのとこに帰ってきてくれよ」
――怪我してても、記憶を失ってても、身体が縮んでても、全部受けとめるから――
あまりにも真摯な目で伝えるものだから、コナンは言葉に詰まる。
「……善処するよ」
何があっても死んだりしない、どんな姿でもお前の元に帰ってくるよと。
約束の捺印の代わりに、軽くキスを交わす。
快斗は、目を伏せ寂しげに笑って言った。
「……血の味がする」
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親知らず記念の第2弾。
転んでもタダでは起きない桐西です。
顔が腫れて、話すのがつらくなってきました。ちゃんと治るか心配、まぁその時はまたネタにしますよ。
図太いです。
新一バージョン、キッドバージョンも書きたいです。
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