ひらがな
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「お、やっときたな綾」
名前を呼ばないで…
でも呼んでほしい…
あぁ、矛盾するこの気持ちが大っ嫌い
『ゴメンね蔵、今から麻里佳に合流してくる。謙也頑張ってね!!』
「おう!!」
謙也の笑顔をしっかりと見てから私は
麻里佳がいるであろう部室へと向かった
『麻里佳手伝ううよ』
部室の扉を開けたと同時にそう言った
やはり中にいた麻里佳はにっこり笑って
「ありがと、じゃあドリンク一緒にやろ綾!」
そう言った麻里佳はすごく可愛かった
(はは、蔵が惚れるのも頷けるな…)
麻里佳はドリンクをつくっているときも
タオルをたたんでる時も、ずっと笑顔だった
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