ひらがな

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――――――私には、"好きな人"がいます







「…綾、綾。聞いてる?」
「はぁー…………」
「もぉ!!綾ってば!!」
「ひゃ!!」
「綾ってば、聞いてた?」
「なんの事?」
「綾ー…」



むぅ、と頬を膨らませて睨む友達に「ごめんごめん」と返す

「今度はちゃんと聞いててね?」と上目遣い気味の真奈は、堪らなく可愛い

って、私は百合か……


「綾、窓の外ばっか見てたけど、どこ見てたの?」
「え、いや…そのぅ……」
「…あ、わかった!!好きな人でしょ!!」


しどろもどろに答える私に、真奈は声を張り上げる


「ち、違っ……」
「嘘っ!!だって顔真っ赤だもん」
「ほ、ほんとに違うってば!!////」
「ほんとー?」
「ほ、本当だよー……」


本当は、正解です
でも、そこは否定しとかないと後で面倒くさい


「ふぅーん………」
「な、何?」


ちょ、なんだ
そのうたぐり深い目は……


「…、白石くん、だったりして」
「っ…!!げほげほっ」
「綾!?大丈夫!?」
「…うん、大丈夫」



あぁ、真奈
なんでそんなに鋭いの





言えないよ


…………蔵を見ていたなんて










私の、"好きな人"が、蔵だなんて――――













後書き+++++++++++

始まりました!!
悲恋連載!!

温かい目で見守ってやって下さい

因みに、真奈、とは主人公の友達です((


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