ぶっく3

□涙100パーセント
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「お前ってさあ……男だったっけ?」


「あれ、おかしいな。オレって女だったっけ?」


「いや、そうだよな」


「え、なにが?」


「やっぱりお前は男だ!」


「今までオレを何だと思ってたの」


「考えてみたんだけどさー」


「うん、スルーね了解」


「もしお前が女だったら付き合ってたのかなあって」


「男で付き合ってんなら女でも付き合うんじゃね」


「やっぱりそうなる?」


「オレだったら付き合う」


「なんで?」


「男とか女とかでお前を好きになったわけじゃないから」


「俺は気持ちよかったらなんでもいいや」


「…え、そこは『俺もだよ』とか甘いこと言ってオレをもう一回落としてくれるとかそういうんじゃないの?、え?」


「あ、でもさー」


「…ああ、うん」


「俺たちが出逢ったのって必然だから、どういう形であってもこうなってると思わない?」


「……う、ぁ…」


「まあでも俺は今のお前が好きだな」


「………、」


「なにしてんの?」


「……泣かないように我慢してんの」


「変なの」


「…うるさい、」

















 もしも君が女だったら。













 「あんまり泣くと風邪ひくよ?」


 「……意味、わかんない」











 こんなに泣かすことはない。








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