□惚れるが勝ち
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誕生日に雪様に捧げた品で、SR徐庶×SR諸葛亮です。

贈り物なのに残念なくぉりてぃですどぞ





























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その智謀は山々を越えて天にまで知れ渡り


聡明な顔つきに粛々たる威厳を漂わせ


鷹をさも小鳥のように飼い慣らす


誰もが畏敬の念を持って一目置く人物、それが諸葛亮孔明





…のハズであった。



しかし現実の彼は今


「はぁー…。」


眉間の皺をこれでもかと深くして、机に突っ伏したまま頭痛と戦っていた。



原因は彼の旧友にして現恋人である男。徐庶元直のこの上無い素行の悪さにあった。



つい昨日の事である。



『孔明!悪い、ちと匿ってくれ!!』


そう言って彼が諸葛亮の部屋に転がり込んで来たのは。

追っ手はたったの1人。しかも刺客ですらない。

徐庶を鬼の形相で追いかけていたのは…


「徐庶様酷いです!!私との事は遊びだったのですね!!」


1人のとても綺麗な女性だった。

体の線も申し分ない美女だった。


「だから、元々遊びだっただろう?そっちの勘違いだ、お嬢ちゃん。」


その言
葉に女性が我を忘れたように怒りだす。


…ここ、私の部屋なんですが。


煩くてしょうがないので、ほんっっとうに渋々その二人の間に入り女性を宥め説かした。

そうしてあれやこれやと手を尽くして説得して、ようやく帰ってもらったのだ。


そして、同じような事がその前に2回あったわけであり。


それなのにあの人は相変わらず、私の事を愛してると言うのだから。


「あぁ、お腹までキリキリしてきました…。」


---いっそ嫌いになってしまいましょうか。そしたら---



コン、コッココン

無駄に小気味よく叩かれた扉の音に諸葛亮は寄せていた眉間の皺をいっそう濃くした。
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