世界一初恋
□お引っ越し
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「ウースッ。」
「おはよースッ。」
「「高野さん、おはようございます。」」
「・・・おはようございます。」
高野が出勤してきて、エメ編は挨拶を交わした。
「何だ、これ?
誰か引っ越しでもすんのか?」
「あ〜、それ律っちゃんがね。」
「ふ〜ん。」
「あ・・・・。」
高野は、みんなで見ていたマンション用の雑誌に目を向けた。
律っちゃんが・・と言った木佐の一言に高野は横にいた律を見た。
「で、どう?
いいのあった?」
「少々、値が張っても大丈夫だと思います。
その点は、なんとかなりますから。
交番に近いトコってなかなかないんですね。」
高野の視線を感じながらも、律は話を進めた。
「交番?」
「襲われるんだって。」
「ちょ・・木佐さん!!
何、言ってるんですか!」
「あ、あと困った時とかに助けてもらうんだったよね。」
「そう、それですよ。
もう、変な事言わないで下さいよ・・。」
「あ、ここいいんじゃない?」
「どれどれ?」
木佐や美濃は、マンション用の雑誌に釘付けになっていた。