世界一初恋
□優しいぬくもり
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小野寺は
「離して下さい。」
とばかりに押し返すから、俺はもう一度キスをしてやる。
今度は深く深くの熱いキス。
小野寺はされるがままで、力が入らなくなったのか俺にもたれかかる状態になった。
これでいい。
これでこそ、襲いに来た甲斐があるってもんだ。
ベッドでは、小野寺を気持ち良くさせることで俺との愛を育む夜になった。
朝になっても、小野寺は可愛い寝顔で寝ている。
起こさないように服を着て、小野寺の頬にキスを落とす。
「律・・・、好きだ。」
たった・・・
たった一言だけど、俺の気持ちが伝わったのか小野寺は眠っていた目を開け、照れながら
「はい///」
とだけ答え笑った。
やっぱり、俺は小野寺を好きになって良かったと思う。
10年前からずっと好きだった恋がようやく実を結んだんだ。
だから・・・
俺はもう、
「小野寺 律」
という存在を絶対に離してやらないと誓った。