世界一初恋

□特別な人
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「今日、行けなくなりました。
すいません。律。」

とメールを送ると、すぐさまメールではなく電話が掛かって来た。

いきなりでビックリした律は、携帯を地面に落としかけた。

「(あんまり、出たくないな。)
はい。」

「お前、今どこにいる?」

「すいません。
今日、ちょっと用事が出来ちゃって。」

「この日は、絶対に空けてあるって言ってなかったっけ?」

「(そんなこと、よく覚えてるよな。)」

と感心しつつ、律は、すみませんを繰り返すばかりだった。


「ただいま。」

「・・・・お帰り。」

不機嫌であろう高野は、律の隣に座った。

「何で今日、来なかったんだ?」

「いえ・・だから、少し用事が・・・」

「用事用事って、そんなに俺との記念日より用事が大切かよ!?」

ビクッとした律は、高野がまさかここまで怒っているとは予想外だった。

「言わせてもらいますけど・・・。
俺、途中までは行ったんですよ。
でも・・・高野さん、逆ナンみたいなことされてて・・・ヒック・・しかも、高野さん楽しそうだったし・・・。
だから、高野さんは、女の人と付き合った方が幸せだと思って・・・ヒック・・。

怒ったのなら、謝るから。
だから、嫌いにならないでよぉ!」

途中から、涙か鼻水かわからないまま律は、高野に悩んでいた物を吐き出した。


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