世界一初恋

□入院
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「何してんだよ、お前は。」

「す、すみません・・。」

「お前が行った後、知らん編集部の人がエメラルド編集部に来て、小野寺さんって方はこちらの部署の方ですかって聞きに来たんだよ。で、意識不明の重体で病院に行きましたって言われて俺が来たってわけ。お前、覚えてるか?」

「じ、自分が派手に蹴躓いてコケた後、変な痛みと音を聞いた後から・・その・・記憶がなくて・・・。」

「だろうな。」

「すみません・・。あの、俺いつ退院出来るんですかね?」

「足、骨折してるってよ。まあ、骨折っても軽いけどな。まあ、長くても3〜4週間はみとかねぇとな。」
「じ、じゃあ仕事・・は?」

「そんな状態で仕事出来るかよ。しゃーねぇから、俺が毎日来てちょっとした仕事持ってきてやるよ。」

「べ、別に毎日来てもらわなくても・・・。」

「来てやるってんだよ。遠慮はするな。」

高野は、明日も来るからと手を振って帰っていった。


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