純情エゴイスト

□飴
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「ヒロさん、おかえりなさい。」

と、いきなり口付けされたかと思うとカコンッと口の中に甘い味が広がった。

「飴・・?」

「今日、病院の子供達がくれて。美味しかったから、ヒロさんにも一粒上げてみました。」

「普通に食べさすことは出来ねぇのかよ。」

「だって、最近すれ違いがあるじゃないですか。だから、たまには。」

「え、ちょ、俺は疲れてんだって!おい、野分!!」

ギャアアアアアと叫ぶヒロさんをなだめながらベッドへ一直線する野分だった。


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