世界一初恋

□会社内レンアイ
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今日は、高野さんと2人で残業中だ。

高野さんとあまり2人っきりでいたくない。

何故なら、俺達は付き合っているから。

傍にいると、かえって変に思われるんじゃないかと思うほどに、緊張をしていた。


「小野寺、これ・・・。」

「え、あ、は、はい!?
(しまった!
声・・・上ずった!!)」

あまりの緊張に律の言葉は震え、語尾が上がるという始末。

最悪ともとれるこの状況に、律は真っ赤な顔をしながら俯くのが精一杯だった。


「・・・・・・。
このネーム、やり直しな。」

「あ・・はい・・。」

高野から、何か嫌味の一つでも言われると思い目をつぶりながら待ったが、高野から放たれた言葉は淡々とした普通の言葉だった。



「・・・・・・・。」

「・・・・・・・。」

編集部に2人しか居ないため、沈黙が続く。

付き合っているのかいないのかわからないぐらいに沈黙が続き、只々、パソコンを叩く音と紙に書く音が部屋を包んだ。


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