世界一初恋

□ずっと傍に
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「おい、明日空けとけよ。」

「は?」

会社からの帰宅道の途中で、一緒に歩いている律に言った。


「明日、久しぶりの休日だからデートでもするか。」

「あ、明日ですか?」

「何?
何か用事か?」

「あ、ちょっとだけ外出しなくちゃいけないなと思いまして。」

「じゃあ、待ち合わせしようか。」

「え・・・?」

「明日は、小野寺とデートがしたい。」

俺は、真っ直ぐな意見を小野寺にぶつけるとすぐに赤くなって

「な、何、バカな事言ってんですか!」

って、怒ってきた。


そこがまた、可愛いんだけどな。

俺は、小野寺にずっと告白をしてきた。

やっとの思いで、両思いになった。

なのに、小野寺ときたら
「仕事は仕事、プライベートはプライベートですから」
と、あまり触らせてくれない。

触ったら触ったで、小野寺は甘い声で俺を誘う。

反則だと、俺はいつも思う。

だから、今回のデートでホテルにでも連れ込んでやろうかと計画を俺なりに練ってみた。



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