世界一初恋
□でんわ
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今日は、高野さんの家で過ごすことになった。
付き合って、色々気付く物も多かった。
何が、好きなのか。
何が、嫌いなのかとか。
そうやって、何気なく過ごしていると律の携帯に一本の電話が入った。
「はい。」
「あ、律っちゃん?
私、杏ちゃんだよ!」
「あ、杏ちゃん!?
どうしたの、急に。」
「別に用事はないんだけど、律っちゃんの声聞きたいなって思って。」
「そうなんだ。」
「ね、今日は空いてる?
空いてたら、このままお話したいって思ってるんだけど。」
今日は、たまたま家でという名のデートだったから律は、いいよと何気なく返事を入れた。
「でね、昨日・・・」
律が、電話を受けて30分の時間が過ぎた。
高野は、小説を読んでいたせいか気にしていなかったが、
まだまだ、話の終わりそうにない律を見て不服な気持ちになった。