世界一初恋
□お引っ越し
1ページ/9ページ
「あの、どっかいい家ありませんか?」
律が言ったこの一言が、事の始まりだった。
「え、律っちゃん今の家住みにくいの?」
「あ、いえ・・その・・・。」
「そうだねぇ、駅が近い所だったらココとかどうかな?」
エメラルド編集部の人達に話を持ちかけて来た律に、みんなは親身になって相談に乗ってくれた。
美濃は、地図やら家探しの情報雑誌を出して来た。
「あ〜、こういう家に住みたいよなぁ。
広いし、駅チカだし。」
「そうそう、あとは高いのが痛いんだけどね。」
「あの、交番とかある場所辺りの方がいいんですけど・・・。」
「え、律っちゃん襲われかけたの?」
「あ、いや、困った時でも助けてもらえそうだし・・。」
「「あ〜、そういうことね。」」
律の最もな意見に、木佐や美濃は納得した。