世界一初恋
□優しいぬくもり
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<高野side>
小野寺と付き合って、俺の周りの景色が変わったことは多い。
仕事場では、エメラルド編集部の奴ら。
羽鳥、美濃、木佐。
そして、俺の恋人の小野寺 律。
俺は、小野寺とは仕事場や帰り道、同じマンションの隣部屋同士。
一緒に住もうと言ったが、小野寺に
「ぷ、プライベートぐらい下さい!」
と言われたから仕方ない。
だけど、恋人なのに1人部屋にいると隣の部屋にいる小野寺のことを考えてしまう。
だから、たまに何かと理由を付けて襲いに行ってやる。
襲いに来たなんて言うと、顔を真っ赤にしながら照れる。
その姿が、凄く可愛いと俺は思う。
でも、可愛いってのは言ってやらない。
態度に示すだけ。
小野寺を抱き締めて、キスをする。
それだけでも小野寺は逃げようと必死にもがくから、こっちも力を入れてやるんだ。