世界一初恋
□ほろ酔い酒
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「小野寺、今日うちに来い。」
「はい?」
「いいから来い。グチ聞いてやるから。」
「いいですってば。夜遅いし、迷惑になりますから!」
「俺が来いって言ってるんだから、来るんだよ!!
それに、明日休みなんだから平気だろ。」
帰り道で、俺は酒缶の入ったビニール袋を右手に持ち、左手で小野寺の手を掴んだ。
「何するんですか!離して下さいよ!!」
「だって、こうでもしねぇとお前来ないだろ。」
「わかりました、行きますってば!!
これで、いいんですよね!?」
「あぁ。」
そういう訳で、俺は小野寺を家に呼ぶことに成功した。