世界一初恋
□桜花爛漫
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桜の舞散る季節。
俺が、嵯峨先輩に会っての数日間はとても楽しかった。
楽しいというより、嬉しい。
大好きだった人と傍にいられて、それだけで心も高鳴れば好きって言葉も自然とあふれ出てくる。
「先輩、見て下さいよ。桜・・キレイですよね。」
桜が舞っているのを見惚れていた俺は、先輩が手を伸ばしていることすら気付かなかった。
「花びら、付いてた。」
「あ・・・///すみません///」
ただ取ってもらっただけなのに、恥ずかしくて先輩の顔が見れない。
「今度、クリスマス終わったら、花見にでも行こうか。」
「はい!!///ぜ、ぜひ///」
あの頃の俺は先輩が何かをするたび、ずっとドキドキしっぱなしだったな。