世界一初恋 A

□めがね
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―カチャンッ


「「あ・・・。」」


机に置いてあった高野さんのメガネが、書類とともになだれ落ち・・割れた。


「律っちゃん・・・。」

「え!?
俺・・ですか!?」

「小野寺が置いたので、なだれたな。」

「ぅ・・・、否定は出来ませんけど・・。」

「小野寺君、高野さんに怒られちゃうねぇ。」


「こ、こんな所に置く高野さんが悪いんですよ!!」

「俺がなんだって?」

後ろから見知った声が聞こえ、全員がその姿に怯えた。


「「た、高野さん!?」」


「で、小野寺・・俺が何だって?」

「あの・・えっと・・・。」

視線を合わせないようにしていたが、高野の手によって目を合わせる状況になってしまった。

「ぅ・・・///」

「律っちゃん!
もう観念して、言っちゃいなよ!」

後ろにいたはずのみんなが、高野から大分離れた場所で問われている律に声援を送った。


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