世界一初恋 A
□お弁当
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ジュウウウ―
「はぁ・・・。
(何してるんだ?
俺は・・・。)」
高野さんに想いを告げた日からそんなに日は経っていないであろう時に、高野さんから朝早く一本の電話が入った。
「今日食堂使えないらしくてな、弁当持参だと。
で、だ。
お前に俺の分の弁当も作って来て欲しいんだ。」
と、朝から不機嫌になってしまったが渋々作ってる自分にも呆れてしまう。
「そりゃ、料理はするし食材は昨日買ったばかりだからあるけど・・・。
なんで、俺が高野さんの分まで作らなきゃいけないんだ?」
付き合ってるんだから弁当の一つや二つ作ってあげなくもない。
ただ、弁当を作って来て欲しいって言われるとイヤでも作ってしまう。