book2 (story)

□南門の白薔薇姫
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氷帝学園の南門、そこには先生すら忘れている小さな薔薇園がある

その薔薇園には伝説があった
“3年に一度咲く白薔薇に想い人への手紙を書き結ぶと想いが通じ願いが叶う”

っていう筋書きで部員を増やそうかと思うんだけどどうかな?

唐突に窓の外へ現れた##NAME1##先輩に跡部先輩は大きな溜め息をつきながらゆっくりと窓を閉めた

「なにも閉めへんでもええやん」と笑いながら言う忍足先輩は一足先に部室を出ていった

外からは楽しそうに話す##NAME1##先輩の声が聴こえ複雑な心境になりながら急いでボタンを留めた

他の部員に挨拶をして外へでると

少し先のほうで拗ねたようにしゃがむ白薔薇姫がいた


「探し物はなんですか〜見つけにくいものですか〜」
小さな声で懐メロを口にしながら棒で蟻をつついている


一言で言えば妙な人だけど
俺はずっとこの人に心を奪われたままだった

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