或る愛の物語

□垣間見えた境界線
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「おはようございます」

翌日。お店に出勤すると斎藤店長が笑顔を見せてくれた。

「よく頑張ったな」

「何がですか?」

言われた事の意味がわからなくて首を傾げると、店長の視線が指名表に向く。
釣られて見てみると今月の指名数は私が1番に伸びていた。

「来月も頑張ってくれ」

「はい…!」

オーナーにはストーカーから守ってもらったり励ましてくれた恩がある。
体の関係を持ったから…ってわけじゃないけど、褒められたい気持ちや役に立ちたい気持ちが芽生えておざなり気味だった営業や接客を頑張ってみたら結果が出てくれたようだ。
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