硝子の物語

□夜が更けたら
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ズボンのチャックを開け、パンツごと下にずり下げる。

「やめっ…」

ルフィは否定こそするものの、今回はサンジの手を止めようとはしなかった。

小さくそそり立った陰茎を、やんわりと掌で包み込むようにして揉み解す。

「ぁ、う…くぁっ、ぁあん!」

ぴくぴく体を痙攣させながら、ルフィはサンジの背中に腕を回し、首筋に顔を埋めた。

「ルフィの顔、見たい」

「か、ふぅっ、ぁっ、だめ、っ、…だめだっぁ」

徐々に激しく陰茎を包み込んだ手を上下に動かしてやると、ルフィの荒い息遣いがサンジの首筋を熱く火照らせた。

「あっぐ、あああぁぁっ!!」

ルフィの陰茎がドクンと大きく脈を打ち、サンジの掌に白濁を惜しげもなく吐き出した。

「はっ、はっ…ぅっく」

「よかったか?」

「ん、…気持ち、よかった…っ」

サンジは少し上機嫌になって、今度はルフィの後ろの蕾を人差し指と中指で押し開くように弄った。

「ぁあっ、ん、そんな、ぁ…とこ、汚い、からっ…」

サンジは指を抜き取り、ルフィが見ている前で、それをペロリと舐めた。

「な、なにやってんだよ!」

「お前のだから汚くねぇよ」

「ばかっ!!汚ねぇに決まってっ…っ!あぅっ」

唾で湿った指を再びルフィの蕾の中に入れ込めば、ぶるりと身震いして、サンジの体に倒れ込んだ。

ぴちゃっと、粘着質な卑猥な音がキッチンに響き、耳元がざわつく。

ぐりっと指の付け根までいっきに押し込むと、今まで以上にルフィの体が激しく揺れた。

「ああっ、ぁっ!!や、変に、な、るっ…くっぅぁ」

奥に突っ込んだ指を第二間接から折り曲げたり、抜き差ししたりすると、射精を終えて少し下向きだったルフィの陰茎が、お腹の辺りまでグンッと再び反り立った。

「おかしく、なれよっ」

「や、ぁ…ああぁっぐっ…、サン、ジィ…っあ、もぅ、俺、イくっ!!」

サンジは、イこうとしたルフィの陰茎の付け根をぐっと押さえ込み、射精を止めた。

「サ、サンジッ!!やっあぁ!!」

ルフィはプルプルと震えながら、空イキしてしまった。

「…空イキなんて後味悪ぃよな、ルフィ」

サンジはそう言って、ルフィの蕾に埋めていた指を引き抜くと、自分のズボンと下着をずらして、自身のいきり立った陰茎を取り出し、ルフィの蕾に当てがった。

「力、抜けよ、ルフィ」

ルフィは虚ろな目でサンジを捕らえ、力なく頷いた。

「サンジ、好き、だ…」

「あぁ、ルフィ、クソ愛してんぜ」

そう交わすと、ルフィは目を閉じ、満足げに笑った。

それを合図に、サンジは腰をグッと押し進める。

ルフィも手助けをするように、ゆっくり腰を動かした。

ルフィの中は、思ったよりすんなりとサンジのモノを飲み込み、逃がしたくないというように、キュッとつぼんだ。

「あっ、サンジ、っ」

「…っぅ…、あんま、締め付けんな、ルフィ…、もう、イきそうになるっ」

サンジはゆっくり腰を引き、ピストンを始めた。

「あっ、ああぁ、ぐっ…ふっ、ぅ」

パンパンと、激しく肉がぶつかる音がして、今までの厭らしい行為が、余計に生々しく感じた。

「くっ、ルフィ、ルフィ!」

「あぐっ、ぅ、ん、んんぁ!さ、さん、っサンジッ!ぃっ」

互いに何度も名前を呼び合い、そのたびに何とも言えない快感が二人を襲った。

「で、るっ!」

「あっ、サンジ、中、にっ…っあああっ!!」

同時に果て、ルフィの蕾から飲み込み切れなかったサンジの精液が、行き場を失い、尻を伝って、床へ流れ落ちる。

ごぷっと音がして、サンジのモノが引き抜かれた。

「はっ、サンジ、俺、今すげぇ幸せっ…」

ルフィは床に仰向けに寝ころぶと、肩肘をついているサンジの手を取り、自分の指と絡めた。

「俺もだ、ルフィ…」

ゆっくりルフィに微笑みかけ、絡めた指をより一層握り締めた。

「んじゃ、二回戦といくかっ!!」

勢いよく飛び起きたサンジの言葉に少しばかり呆れつつも、ルフィも満更ではなさそうに微笑み返したそうな…。



次の朝、くたくたに伸びきった二人の姿がキッチンから発見された。

発見者のゾロはこう言う。

「サンジに、ルフィが毎日お腹空きすぎて苛々が“溜まってる”って言ったんだけど、勘違いしたみてぇだな。つかよー、あいつ俺がやったゴム使ってねーし!!」

まあ、二人の仲が縮まったのならそれはそれでいいのかもしれない。



今日も、明日も、明後日も、ずっとずっとその先も

夜が更けたら抱き合おう

互いの愛を、感じ取るために
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