夢語の間

□スプリングドラッグ
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一体アイツは俺のことどう思ってるんだろうか?
感謝とかしてんのか?
何考えてるかよく分かんないからな〜。

そんなことを考えてるうちに俺はソファーに寝てしまった。
とても深い眠りについたようだ。

「おいっ!あーやべっ、綾部!!」


なんだか遠くから又吉の声が聞こえる…。
そうか遂にお迎えが来たか(笑)
死神が又吉とは上手いな〜。

「おいっ!!いい加減起きろやあー!!!」

俺は吸い込まれたようにスッと起きた。
しばらく辺りを見渡してみたが、さっきの楽屋だ。

「生きてた………。」

「はぁ!?お前大丈夫かぁ?」

又吉は右手の人差し指で頭を指しながら
不思議そうに俺を見ながら言った。そりゃそうか。

「ははっ。大丈夫、大丈夫。面白い夢見ただけ」

薄ら笑いでその場はおさまり、
ふと時計に目をやると
もう次の仕事に行く時間だった。

「早よ次の仕事行くぞ!」
「あぁ…」

準備が早い又吉は俺を急かした。
俺は手荷物をまとめ、
ジャケットをハンガーから外して袖を通した。
そして楽屋をあとにし次の仕事場に向かった。


なんだろう、この心にぽっかり穴が空いた感じは…



なんてベタな事を思ったりした



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