夢語の間
□スプリングドラッグ
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なぁお前は覚えているか?
あの時のことを…
「なぁ、又吉…。」
又吉ゎとぼけた顔を俺に向けた。また分厚い本読んでるし、ちゃんと寝てんのか。だからそんな死神みたいな顔に―――
「なんや綾部?さっきからじ〜っと見て。気持ち悪いぞ!」
「えっ…。はっ!!いや、お前の顔の方が気持ち悪いゎー!!」
「それは普通に傷付く…」
「ごめん。」
赤面の俺とショボーン顔の又吉。楽屋は変な空気になった。
でもこれが日常茶飯事だったり…
俺らが毎日忙しいのは売れてきたって証拠だ。
最近はピンでの仕事もお互い増えたし、昔みたいに夢を語ることも無くなった。
でも楽屋での又吉との会話は俺に初心の頃を思い出さしてくれるわけだが、