そのまゆ!

□飯のアンケートで何でもいいってのが一番困るよな
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突然だが、シュールな光景、と言うものを見たことがあるだろうか?シュール光景というのは、理論や理屈では説明できない光景と言う意味だ

だからなんだって?まぁ、そう焦るなよ今話してやる。ならば、この光景もシュールな光景と言えるのではないだろうか?スーパーのタイムサービスで主婦達と一緒に本気で商品を取り合っている魔王というのは















エミSide

皆、お久し振りエミよ。私は今まーさんと一緒に夕飯の材料を買いにスーパーに来ている訳だけど・・・



どかんかい、われぇ!

自分こそ、それよこさんかい!



オラァ!ドン〇ッチソードォォォオオ!

大根ブレードォォォオオ!

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!

無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!


・・・・・この町の主婦というのはたくましいのね、ある意味尊敬するわ。その主婦達の中で一際目立っているのが


「だぁラッシャァァァァァアア!!!」

と人混みの中から男の声、そうこの声の主こそが一番目立っている存在、魔王ことまーさんだ。・・・楽しそうねぇ、あ、主婦に襲われた、お、殴り返した。って言うかあんなに本気で殴って大丈夫なのかしら?・・・どうやら杞憂だったみたいね、何事もなかったかのように走っていってるし。そんな事よりもうそろそろ巻き込まれそうだから離れるましょうか、この後30分間激しい闘いは続いた





魔王Side

「いやぁ。大漁、大漁。これだけあれば皆も満足できるな♪」

「・・・ええ、そうね」

タイムサービスと言う名の激闘に勝ち残った俺とエミは城に帰る途中だ、ん?夕飯の材料の量?そうだな、袋の数で言うと十個くらいだな、因みにこれぐらいないと城に住んでる皆は満足できない。さすがにエミもこの数には引いてるみたいだな、まぁそれが普通のリアクションだな

「そう言えば、まーさんの城って何処なの?」

「ん?あそこ」

俺は山のようにそびえ立っているとてつもなくデカい城を指差す

「・・・あれ?」

「あれ、ってか気づかなかったのか?」

「・・・信じたくなかったのよ」

「まあデカいもんなぁ、来た奴皆そう言うしな」

「やっぱり来た人も多いの?」

「あぁ、もう万は越えてると思うぜ」

といった具合にエミと雑談をしながら城へ向かった









エミside

また私なの?まぁいいけど。今私はまーさんの城の前に立っているのだけど・・・

どどーん!!!

「門デカ!!!」

「ま、こんぐらいないとな。それより入らないのか?」

先に行ってるぞ、とまーさんは驚いている私を置いて城へ向かう

「はっ!ま、待ってよまーさん!」

我に帰った私はそれを走ってついて行く








城の前

「・・・すごっ」

城の前についた私が見たものは二十人の執事とメイドさんだった

「「「「おかえりなさいませ、魔王様」」」」

「おう、ただいま」

二十人の挨拶に怯む事もなく堂々と城の中に入っていくまーさん

「おかえりなさいませ、魔王様」

「おう、ただいまアスタロト。今日は俺の友人を連れてきたんだ」

そう言って私を見るまーさん、えぇ!い、いきなり!え、えぇと

「は、はじめまして!エミ・ラーヤです!」

「エミ様ですね、私はアスタロトと申します。以後お見知り置きを」

とアスタロトさんは頭を下げて言う。すごい、丁寧だ。まさにセバスチャンって感じがする

「セバスチャンですか、そう言われたのは久しぶりですね」

「あ、そうなんですかって心読まれてる!?」

「執事のたしなみです♪」

それって答えになってないわよ

「アスタロト、弄くるのはそこまでにしてエミに城の案内を頼むわ」

「かしこまりました、それではエミ様、こちらへ」

「あ、はい。お邪魔しm「違うだろ」え?」

「今日この城はお前の家だ、だから“ただいま”だろ?」

「あ、う・・・その、た、ただいま」

「おう、お帰りエミ」
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