そのまゆ!
□ようこそ、おかしな世界へ!
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この世界は少しおかしい。なんたって魔王と勇者がいる。いやいてもおかしくはないかも知れないがおかしいのはその数だ、魔王は一人、これは当たり前。それに対して勇者は・・・1600人、は?となるだろうしかし事実だ
何故、魔王と勇者の数にこんなに差があるか、そんなの俺が知るか!むしろ俺が知りたいわ!!!おかげでこっちは毎日毎日勇者に襲われておちおち寝れもしねぇ!しかも家でゲームをしてる時も!風呂に入っている時も!
関係なく魔王!覚悟!とか死にされせぇ!とかあぁたたたたたたたたあた!ホワタァ!!!とかお前はもう死んでいる、とかテメェらはどこの暗殺者だぁぁぁああ!!!!
・・・すまん、取り乱した。そう言えば自己紹介が遅れたな、
俺は魔王の「まーさーーん!」・・・おいゆーちゃん
ゆ「ん?何まーさん?」
こ、コイツ!まったく何故怒られてるか理解してねぇ!自己紹介くらいさせろ!ハァ、もういい。この子はゆーちゃん本名はミゼル・バレンツ、金髪ストレートのかわいい女の子。何故俺がゆーちゃんと呼ぶかと言うと実はこの子元々は俺の命を狙ってきた勇者だ、なのに何故仲良くなったかって?まぁめんどくさいから説明は省く。ゆーちゃんは俺の命を狙うとかもうそんなことは欠片も思ってないらしい、今は元気な女子高生として暮らしている。
余談だがゆーちゃんの事を他の学生に聞くとなんでもその明るさと行動力で男女関係なく人気が高いらしい、つい先日も告白されたばかりらしい、まぁ断ったらしいが。
おっと、話がずれたな。で?なんか用か?
ゆ「はっ!そうだった!まーさん、この町に勇者が「見つけたぞ!魔王!」ふえっ!?もう来たの!?」
あー、なるほどね、俺を狙ってきた正義の勇者さんがきたのか。目の前に現れたのは水色の髪にまさに戦士の鎧という感じのものを着け、その手にロングソードを携えた女の勇者だ、その容姿は間違いなく美人と呼ばれる分類だろう。
女ゆう「諸悪の根源!魔王よ!その罪、我が手によって断罪されるがよい!」
なにやら美人の勇者がアイタタターな事を言っている、てか来る奴来る奴皆こう言うけど、何?流行ってんの?厨二病。」
女ゆう「違う!私は厨二病ではない!」
魔「何故ばれた!?はっ!まさか、エスパーか!」
女ゆう「声に出ているのだ!この戯け!」
魔「あぁ、知ってる。まぁわざとだからな」
女ゆう「なら、その哀れな物を見る目もわざとか!」
魔「安心しろ、これはお前が余りにもかわいそうだからであって別に他意はないぞ、ホントだぞ」
女ゆう「安心できる要素が何一つないわ!!それに私は痛い子ではない!だからその哀れな物を見る目はやめろぉぉぉぉおお!!!」
ぜぇぜぇと叫び疲れたのか息を切らす美人、う〜んなかなか弄びがいがあるな〜♪っと冗談はここまでにして。
魔「それで、アンタは俺と戦いたいって事か?」
女ゆう「はぁ、はぁ、そ、そうだ!さぁ、構えろ!」
そう言うと剣を構える美人、・・・びっくりするほど隙だらけな構えだな。
魔「ハァ・・・ま、先手は譲ってやる、来い」
そう言うとまるで矢のような速さで突っ込み、そしてそのまま俺を叩き斬ろうと剣を振りかぶる。確かに速い、が魔王の俺からすれば、
魔「止まって見える、ってな」
右足を左足の後ろへ動かすことで避ける
女ゆう「くっ!はぁ!」
首を狙った剣閃、一歩下がることで避ける
女ゆう「はっ!せい!てやぁ!」
横、斜め、縦、それぞれの剣閃が俺を襲う。
しかしそれを避ける、避ける、避ける。
女ゆう「っ!(ギリッ)はぁぁぁああ!!」
痺れを切らした大振りの薙ぎ払い、それを俺は待っていた!!!
魔「ふっ!」
剣閃をしゃがんで避け、魔力の込めた拳を振り上げるっ!
ガキィン!
拳に剣が当たり剣が打ち上げられ宙を舞う、そしてそのまま拳を顔面へ突き立てるっ!
ゴォウッ!
女ゆう「っ!あ、ああ」
拳を美人の前で寸止めする、恐怖からか美人はへたり込んでしまった、顔は恐怖一色だが本当に美人だな、ん?これは
魔「白、か」
女ゆう「へ?・・・っっっ!////」
魔「口調は大人っぽいのに以外とかわいい下着着けてんのな」
ガンッ!
顔面に石を投げられてしまった、痛ぇ