そのまゆ!

□ようこそ、おかしな世界へ!
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ゆ「まーさんはもっとデリカシーってのを知りなさい!だいたいまーさんはいつもガミガミ・・・」

えーと、現在俺はゆーちゃんに説教されてます。理由?そんなの俺が知るか、因みに美人の勇者は顔を真っ赤にしてゆーちゃんの後ろに隠れている。そんなに顔を真っ赤にして風邪でも引いたか?

ゆ「ちょっとまーさん!聞いてる!?」

魔「あーあー、ちゃんと聞いてるって」

まったく何をそんなに怒ってるんだ、なんか聞いてると“もう少し女心を理解して!”とか“鈍感にもほどがある!”とか“いい加減私の気持ちに気づいて!”とかまったくわけわからん。

ゆ「ふぅ、今日はこんぐらいにしといてあげる。」

魔「ハァ、やっと終わったか。っと忘れてた、おい美人の勇者、お前どこ出身だ?」

女ゆう「び、美人!?ろ、ロシアだ」

げぇ、ロシアと言えばあの気持ち悪いギルドリーダーの居るところか

魔「あー、あそこか。結構遠い所から来たんだな、大変だったろう?主にギルドリーダーのセクハラとか」

俺がそう言うと美人の勇者はパァと顔を明るくした

女ゆう「わ、わかってくれるか!?あの屑隙あらば私の尻を触って来るのだ!もう本っ当に気持ち悪いし最悪だった!」

聞いて解る通りロシアのギルドリーダーは女の敵である、しかもセクハラをするのは女だけではない、女のような奴、つまり男の娘も守備範囲内だ。あいつは本当に最低な奴だった二度と会いたくない

魔「うげぇ、それは勘弁してほしいな、よく殺さなかったな」

そんな奴にセクハラされた美人には心の底から同情する

女ゆう「殺したくても殺せなかったのよ!あんな屑でも一応ギルドリーダーだからそこそこ強いのよ!」

そう、そんな屑だがこの美人の十倍は強い。一応あいつも勇者だからなそこそこ強い俺からすればただの雑魚だけど。

魔「うんうん、よく耐えたな悔しかったろう?もう大丈夫だからな」

悔しそうに話す美人に思わず敵ということを忘れて慰める、って言うかまじかわいそう本当に同情する。

女ゆう「本当に気持ち悪かった!しかも誰も助けてくれなかったし!」

その後30分の間気持ちの抑えが取れたのかずっと美人の勇者は愚痴っていた俺は黙ってそれを聞いていた、そしたら何故か“アンタ、いい人ね!”と感動されながら言われた。因みに名前はエミ・ラーヤというらしいその後仲良くなった俺達はエミにこの町に住んでいいかと聞かれた、理由はもうあんな所に帰りたくないかららしい勿論俺達は喜んで肯定した。そして現在、俺達はエミに町の案内をしている。


魔「はい!説明完了!」

エ「なんの説明よ、って言うかまーさんすごい人気ね」

魔「そうか?ま、家族だしな」

あちらこちらから俺を呼ぶ声がする、皆俺のことを認めてくれた家族だ。世界なんてどうでもいい、けどこの町だけは守りたいとあらためて思う。




エミside

本当にまーさんは凄いと思う、私も勇者だから多少の人気はある。けど行く人行く人皆笑顔でまーさんに話しかける、なんの邪念もない純度100%の笑顔だ、羨ましいと思う。

私は勇者、簡単に言えば選ばれた人そんな立場に居るから嫉妬とかそういうのを込めた笑顔で挨拶されたり最初のころなんかひどい皮肉と一緒に挨拶されたこともあった、けど皆ギルドに入った瞬間態度を180度変えて接してきた。ただ権力を持ちたい一心で

だから私はギルドに住み込んだギルドに居る人は皆勇者だから。確かに気の合う仲間もいた、けれどあの屑のせいでギルドに居るのも精神的にもキツかった。そしてつい先日屑に襲われそうになった、近くにいた仲間が助けてくれたおかげで犯られはしなかったが精神的にもう限界だっただから私は必ずといっていいほど帰って来れない依頼、魔王討伐を受けた。ただ死にたい一心で、けど

おっちゃん「よう!まーさん!どうだ、うちの魚見ていかねぇか?新鮮でピッチピチだぜ」

魔「また後でな、おっちゃん」

おばちゃん「あら、まーさん!美人な人つれてるわね。私もあと10年若かったらね〜」

魔「ははっ、今でも充分可愛いよおばちゃん」

この人と居ると限界だった精神が治っていくのを感じる、だから私は思う、もう少し生きてもいいかなって。



魔王side

エ「それで?私はどこに住めばいいの?」

お、ネガティブな考えが吹っ切れたのか。良かった良かった、ってそうじゃないな。俺達は今ある場所を目指して歩いている、因みにゆーちゃんは門限で帰ってしまった、その為今は俺とエミの二人だけだ。

魔「おう、それに関しては頼りになる人がいる。っとここだな」

立ち止まってそれを見るそこにあるのは一つの店、看板には「不動産屋 勇」と達筆な字で書いてある。・・・何故か激しく不安になる

エ「ね、ねぇまーさん、本当にここで大丈夫なの?」

不安に思ったのか質問してくるエミ

魔「大丈夫だ・・・・・・多分(ボソッ」

エ「今多分って言わなかった!?大丈夫だ(キリッって言ってよ!」

魔「さーて、行くぞー」

エ「ま、待ってよ!」

不安になっているエミをスルーして店に入る
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